1996年1月。
ワシントンの市街のはずれにある
お世辞でもでもきれいとは言えない
ブルースバー
“Blues Alley”
客席はすでに埋まっていて
バドを片手に立ち見のファンは
ステージの動きに話を止めた。
Eva Cassidyの名前が呼ばれ
エバのスキャットとジャズピアノから
演奏ははじまった。
Cheek To Cheekからだ。
レッド・アステアと
ジンジャー・ロジャースが共演した映画
『トップ・ハット』の主題歌。
なんとはない出だしから
エバは走りだしている。
唄いだすとどんな曲でも
オリジナルにしてしまうのだ。
幸せな観客は
気持ちのいいグルーブに
身をゆだねている。

 

ブルージーなスローナンバーの
Stormy Monday Bluesへ。

 

そしてサイモンとガーファンクルの
Bridge over Troubled Water

 

ビリー・ホリディの
Fine and Mellow

 

カーティスメイフィールドの
People Get Ready

 

アーヴィング・バーリンの
Blue Skies

 

バフィーセントメリーの
Tall Trees in Georgia

 

プロデューサーでボーイフレンドだった、
クリスビヨンドは
彼女の死を予感し、
この暗くちいさなライブハウスを
録音していた。
お世辞にもいいとはいえない
素人の撮影に寄るビデオ録画も。
この年の暮れにエバは
癌でなくなってしまう。
メジャーデビューも
スタジオ録音もかなわなかった。
このCDが多くの人の心を
とらえてはなさなくなった。

 

スティングの
Fields of Goldが珠玉の出来。

Eva Cassidy Fields Of Gold @ Blues Alley 1996 (((Stereo)))
ギルドのギター
一歩んで独自のサウンドを作り出した。
ジョニー・マーサーの名曲Autumn Leaves
これもギルドのアルペジオで。
エバの感情たっぷりの枯葉は
一枚づつ散って降り重なった。

 

ファッツワーラーの
Honeysuckle Rose

 

アル・グリーンの
Take Me to the River

 

ラストはルイアームストロングの
What a Wonderful World
これがまた新しい曲に
なってしまった。
オリジナルの曲から
着いたり離れたり
その距離感が
ここちいいわけで。

 

そして


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