マイアミサウスビーチ

 

ここは1920年頃の
アールデコの小さなホテルが
延々とつらなり
ホテルの前のオープンスペースに
バーやレストランが軒を並べ
スパニッシュギターとか
サルサのボーカルとか
メレンゲとか
ラテン系のクラブとか
バイセックシュアルショップとか
ランドリーの乾燥機の様な
大型のカクテルメーカーから
セックスオンザビーチ5ドルとか
葉巻を売る綺麗めの姉ちゃんとか
半分はスペイン語みたいな
マイアミまあすべて
ラティーナの天下で

 

バイセックシュアルだっらしい
ベルサーチが殺された
邸宅のある14STは
ちょっとメインからはずれてるわけで
こんなところでブルースなんて
まるで勘違いなんだけど

 

その親父はくたびれたギター1本
あとは自分の声
ブルースを唄う
ストリートミュージシャン
通る人はラティーナか
絵に描いた様な
ホワイトの観光客
見向きもしない
ブルースなんぞ
聞く耳もたんわけで

 

結局聞いてるのは
クラッシュドアイスの
バカルディーラム&レモンソーダ
プラスティックのコップ片手の
。。。(飲む)。。。
オレだけ

 

親父はニューオリンズの
きっと片田舎のブルース歌手
今日の稼ぎは望めないぞ
うまくはないけど声が染み込む

 

遠くでクラブから流れるラテンのダンスミュージックのベース音寂しく
背中にベルサーチ邸の柵冷たく
正面は椰子の木を越えてマイアミビーチ暗く
たまに通る航空機の点滅光る
ブルースの声うら悲しく

 

知らぬ間に勝手に
ブルースコードに合わせ
適当な唄を歌ってて

 

半時ほどたって
1人だけのコンサートはエンドにし
涙をぬぐい
数枚の札をCANにいれ
彼を抱きしめた

 

So Long
ブルース親父

 

 

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