湖面を見ている、
2人並んで座っている。
少しひと目から隠れた所。
湖面は静寂。
息づかいが聞こえるよう。

 

僕は手元にあった石を投げた。
そっと。
湖面は輪を作って。
ゆらゆらと光を散らし。
また元の静寂に戻る。

 

触れた腕元が暖かい。
そして身を寄せてくる。
沈黙。
時間。

 

遠くで車の通る音がする。

 

湖面を渡る風。
光が砕けた。
彼女の髪を揺らした。

 

解ってる。

 

作詞:西条八十作曲:服部良一
昭和15年のセレナーデ

 






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