夏の坂道。
リズミカルに降りていく。
ヒップアップしたタイトなスカート、
キュンと締まった腰。
目立たせる白いブラウス。
歩きなれた高めのサンダル。
後ろ姿と揺れ立つ長い髪をなびかせ。
坂道の先に海と夏雲。
ポツンポツンとサーファーの姿。
遠くから聞こえる蝉の声。
ジーッという。
バッタがはねる。
草の間。
彼女の脇を駆け抜ける。
黄色のコンバーチブル。
ヌルい風が彼女の髪を散らす。
ふわーっと。
くっと首をかたむけ乱れを直す。
駅に降り立った。
彼女。
線路際から見える。
凛として美しい。
陽炎の立つこのシーズン、
いきな女達。
この曲流れれば。
どこにいてもイパネマに降り立つ。

 

カクテルはキューバビブレ。
マイヤーズとドクターペッパーのミックス。
ミントを添えて。
The Girl from Ipanema / Getz/Gilberto でのジルベルトは
ジョアンジルベルトのことで
アストラッドジルベルトではないんだ。
アストラッドはジョアンの妻で
ジョアンの録音にサブアーティストとして参加したもの。
翌年ジョアンのポルトガル語の部分をカットして
シングル版で発売してヒットしたのがこれ。

 

シングルにはジョアンの声はヤッパリいらないよね。
ジャズとサンバとボサノバとが融合した曲。
ジョアンのボサギター、スタンゲッツの柔らかい音が
アストラッドの気怠さのあるこえで包み込む。
いつになってもイパネマは夏の午後の主題歌なわけだ。


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